ダイナミックオーディオは実は今年で55周年。皆様のおかげで長年オーディオのお仕事をさせていただいております。ぼく(企画室の佐藤です)はこの道十五年ほどですが、お店にはほとんど半世紀にわたってオーディオの変化を目の当たりにしてきたスタッフが今も働いています。そんななかのひとり、5555店3Fの岩瀬に、特に印象に残った機材に関して話を聞いてみました。


佐藤 : ぼくが産まれた年に岩瀬さん入社してます。

岩瀬 : あちゃ〜(笑)。そうですか。

佐藤:いままで岩瀬さんが見てきたもので、特に印象に残っている機材って何かあったりしますか?

岩瀬:あ〜ありますよ。えーっとなんだったかな?

佐藤:忘れちゃったんですか?(笑

岩瀬:いやいや(笑)えーっとなんだっけ。今Constellation Audioでやってるジョン・カール(※)が作ったプリアンプで…。

佐藤:JC-2ですか?

岩瀬:いや。もっと後ですねぇ。えーっとなんだっけ?英語の名前なんだけど(笑)。

佐藤 : 岩瀬さんにとってジョン・カールの設計というのはひとつの信頼というか…?

岩瀬 : どう〜でしょうねぇ。初期の頃はさっき言ったJC-2とか、その後DENNESENって、日本ではあんまり(笑)…。

佐藤:KRELLとかレビンソンよりも後ですよね(ネットで検索)…CTC?

岩瀬 : あ、CTC! CTC Builders の<Blowtorch>だ。思い出しました。

佐藤 : へぇ〜!全然知らないです。

岩瀬:あれだけの聴き応えのある音はね。すごいなぁと思いましたよ。1、2年くらいしか市場になかったんじゃないかな。商売には全然つながりませんでしたけど。

佐藤 : へぇ〜。Constellationにもその気配というか、音の感じ残ってますか?

岩瀬 : あ、やっぱりありますよ。Perceusはとても良いですね。フォノイコですけど。

佐藤 : つながっているんですねぇ〜。

(2020年7月9日 ダイナミックオーディオ 企画室 佐藤:文)


※John Curl (ジョン・カール)

かのSaul Marantzとの共同制作の経験を持ち、初期Mark Levinson製品の設計、Greatful Deadの公演音響装置の設計、など現在のオーディオ業界に技術的に甚大な影響を与えた文字通り”生きる伝説”的なデザイナー。現在はConstellation AudioにてPeter Madnick (ピーター・マドニック)、Bascom King (バスコム・キング)を筆頭とした素晴らしいチームとともに最高のオーディオ装置を作り続けている。