StereoSound No.214

ステレオサウンド214号 ダイナミックオーディオ広告

音楽を鑑賞するということは、自分自身と他者、あるいは種族全体としての人間性に目を向けることであり、自分自身がどんな生命体として今ここに在るかということに意味を与える行為なので、その質というのはなかなかに重大な問題なのであります。

というマジなことを考えてはいるものの、唐突にそんなことを述べてもちょっと怖いので、ぼくはオーディオ・サングラスを作ることにしました。

ジョン・カーペンターに影響を受けております

ありがたいことに輸入元のエレクトリがMcIntoshのメーター部分だけ取り出して見せてくれたので、なるべく同じ仕組み(透明パネルと青のフィルターと印字された白のパネルの三層構造で裏からLEDで照らしている)を再現しました。メーターはシャープペンシルの芯を黒く塗ったもの。

完璧だぜ。前が見えないという欠点を除けば。

これをかければ誰でもオーディオ人間になれるわけですが、ここはひとつ<オーディオセットアップ件数宇宙一(推定)>の厚木繁伸トレードセンター店長に人肌脱いでいただきました。ほら、あの人、見た目がめちゃくちゃオーディオ屋っぽいから。

オーディオ屋はジーンズにタックインしたワイシャツとスニーカー、白髪だったら完璧

完成原稿の右側に写っているのはたまたまその辺を歩いていたよく知らない人です。

教訓:人間味のあるお店でありたい

こんな感じで作っています。


ダイナミックオーディオ 企画室

佐藤 泰地